OM SYSTEM OM-1
☆OM SYSTEM OM-1  〜ＯＭ−１＆購入経過〜 今までメインシステムとして使っていたCanon EFシステム（フルサイズ）を、マイクロフォーサーズシステムへ移行しました。 理由は、EFシステム（フルサイズ）の大きさと重さが、最近では煩わしくなったため(コロナ禍もあったのですが…)、一眼レフカメラを持ち出して撮影する機会が激減したためです。そのため、撮影機材を少しでもコンパクトで軽くなるようにしたかったからです。 よくいわれている、フルサイズとマイクロフォーサーズの撮影素子の大きさの違いによる画質の差ですが、画質的には今使っている10年前以上のフルサイズ機Canon 5D MarkVの画質で十分満足しているので、私にとってそれと同等の画質が撮れるOM-1で十分です。特に、今まで（マイクロ）ファーサーズ機をメインシステムにしていなかった理由が「高感度性能」の弱さだったのですが、10年の技術進歩のおかげか、OM-1は5DVと同等の「高感度性能」になっており、この点の改善がメインシステム変更の大きな理由となりました。また、低感度については、もともとオリンパス機の画像処理エンジンが出す、オリンパスチューンの色のりや画質が個人的に好きだったので問題はありません。まぁ、Canonのミラーレスシステム（RFシステム）で一眼レフシステム(EFシステム）と同じようになるようにシステムを揃えると、マイクロフォーサーズの倍の予算が必要なことも大きな理由なのですが…。 今回のマイクロフォーサーズへのカメラシステムの再構築（購入）は８年ぶりの本格的なカメラ・レンズ購入です。まず３月下旬に購入したのは、
もともと、本格的な撮影用に使用するメインシステムを、一眼レフからミラーレス機に移行しようと思っていましたが、なかなか実行には移せませんでした。そんな中、メインシステムの移行を決心した大きなきっかけは、RICOH GRが落下したためレンズバリアが壊れてしまい、修理に出そうと思ったのですが、調べてみるとリコーのサービスは部品保存期限を過ぎたGRは速攻断られると報告があがっていたので、諦めて処分（売却）することにしたことから始まりました。というのも、ちょうどそのころ防湿庫の中がカメラやレンズであふれ、「最近使ってなくて、さらに今後もほとんど使う予定のないカメラを売却しよう」と考えており、GRが壊れて処分することを決めたのを機に実行することにしたのです。 春分の日のお墓参りの後、カメラを売りに行ってきました。どれも古いカメラだったので大したお金にならないだろうと思ったのですが、全部トータルで７万円以上の値が付きました。（もちろん一つ一つを見ると値が付かなかったものもありますが…。それでも引き取ってもらえただけで有難かったです。） 家に帰ってきて、今回のカメラの処分（売却）で得たお金を購入資金の一部として使って、８年ぶりに本格的なカメラシステムの再構築（購入）をしました。最初は、EOS5D MarkVとEFレンズを全て売り払って、Canonのフルサイズミラーレス（RF系）にしようと考えていたのですが、今と同じレンズ構成をEOS5D系の後継機EOS R5で揃えようと思うと目ん玉が飛び出る金額になります。そこで、Canonフルサイズは今の一眼レフ機（5D MarkV）とEFレンズでいくことにしました。次に考えたのは、Canonのフルサイズミラーレスに比べて安価で、さらに単焦点をある程度揃えているマイクロフォーサーズでシステムを組むことを考えました。そして、今回のカメラ処分をきっかけとして、実行に移したのです。 カメラボディはOLYMPUSの後継であるOM SYSTEMのフラッグシップ OM-1を選びました。選択理由は、フラッグシップであるのと最後のペンタ部に「OLYMPUS」の銘が打ってある機種であるからです。 実際購入したのは、「OM SYSTEM OM-1 12-100mm F4.0 PROキット」です。特にM.ZD 12-100mm F4.0 IS PROはもともと欲しかったレンズでもあったし、メインシステムにはF4通しの便利ズームは必要だったので、迷わず購入！もちろん別々に買うよりセット販売の方が安いですしね！ 本格的な撮影用のレンズにおいて、ズームレンズは、標準域と望遠域のF2.8通し（大三元レンズ）とF4通しの便利ズームが私の基本なので、それに合う3本を購入。(F4通しの便利ズームはキットレンズとして購入）さらに単焦点レンズについては、35mm換算50mmの明るい単焦点レンズを持つことが私にとってのお約束なので、M.ZD25mmF1.2 PROを購入することにしました。 ４月にM.ZD8-25mm F4.0 PROを追加購入をしました。職場で、広角ズームレンズがあるといろいろ便利だという話になり、急に欲しくなり、購入しました。 職場の人の「広角ズームレンズがあるといろいろ便利」という話を聞いたこともあるのですが、もともと、今回のマイクロフォーサーズシステムを組むのに広角部分が弱いので、広角ズームがいつかは欲しいと思っていたのもあります。CanonのEFシステムの方は、広角ズーム(EF16-35mm F4.0L IS）を持っているので、EFシステムに代わって、私のメインシステムになるマイクロフォーサーズシステムにも広角ズームが欲しかったのです。というわけで、今回のM.ZD8-25mm F4.0 PROの購入となりました。 さらに、６月にテレコンバーターMC-14(×1.4)を購入し、必要に応じてM.ZD 40-150mm F2.8 PROを56-210mm F4.0レンズとして使えるようにしました。これでE-SYSTEM(フォーサーズ）レンズのZD 50-200mm F2.8-3.5 SWDと同等の焦点距離を手に入れることができました。個人的には、M.ZD 40-150mm F2.8 PROをM.ZD 12-40mm F2.8 PROUと併用するときにはMC-14を使用せず、F2.8通しの40-150mmレンズとして使い、M.ZD 12-100mm F4.0 IS PROと併用するときにはMC-14を取り付けて、F4通しの56-210mmレンズとして使っていきます。 これでマイクロフォーサーズシステムは完成です。単焦点レンズに関しては、今回購入したM.ZD 25mmF1.2PROとPEN購入時に揃えたPREMIUM単焦点レンズと合わせて12mm〜45mmまでを４本のレンズ(12mm/17mm/25mm/45mm)でつなげることができています。M.ZDレンズの単焦点には他に、魚眼の8mm、17mmと25mmの中間の20mm、望遠の75mmの３種類の焦点距離があるのですが、単焦点はblog用なのでこれらのレンズは不要なので購入はありません。 ズームレンズに関しては、8mm〜150mmをPROレンズで揃えたので、私の撮影領域では、これ以上のレンズは不要です。望遠側が少し弱いかもしれませんが、テレコンバーターを使えばF4通しの210mmズームレンズになるので、これで十分です。ということで、今後新たなレンズ購入はないと思います。  ☆レンズ購入＆使用法 今回のOM-1＆マイクロフォーサーズレンズ等の購入は、今までメインシステムとして使っていたCanon EFシステム(EOS 5D MarkV)からマイクロフォーサーズシステム(OM-1)に移行するためです。 EFシステムのレンズはＬレンズで揃えていたので(50mmF1.4以外は)、メインシステム用としてのマイクロフォーサーズレンズはPROレンズで揃えることにしました。ただ、それまで持っていたマイクロフォーサーズレンズが、単焦点のOLYMPUS PREMIUMレンズと単焦点＆ズームのノーマルM.ZDレンズだったので、すべて新たに購入することにしました。 単焦点については、それまで持っていたOLYMPUS PREMIUMレンズ３本(12mm/17mm/45mm)をそのままメインシステムとしても使い、25mmだけ抜けているので、贅沢してPROレンスのM.ZD 25mmF1.2PROを購入することに。 ズームレンズについては、現在持っているEFシステムにそろえて購入することにしました。便利ズームとしては、EFシステムの時のEF24-105mmF4.0に対応するレンズとしてM.ZD 12-100mmF4.0を購入しました。EFシステムにおける大三元Ｌレンズズームの２本EF 24-70mmF2.8＆EF 70-200mmF2.8に対応するレンズとして大三元PROレンズズームの２本M.ZD 12-40mmF2.8U＆M.ZD 40-150mmF2.8の２本を購入しました。あと、広角ズームとしては、EFシステムの時のEF16-35mmF4.0 ISに対応するレンズとしてM.ZD 8-25mmF4.0を購入しました。 これで、ズームレンズとして、EFレンズの焦点域を同じＦ値でそろえることができました。ただ、ボケに対しては、マイクロフォーサーズはフルサイズのＦ値の２倍相当なので、ボケ量に関しては、F2.8ならフルサイズのF5.6相当、F4.0ならフルサイズのF8相当です。その分、焦点距離が35mmフルサイズ換算で×２になり、PROレンズは最短撮影距離が短く、近接能力が高いので、工夫さえすればボケのある写真が撮れます。 あと、E-SYSTEM(フォーサーズ）レンズのZD 50-200mm F2.8-3.5 SWDと同等の焦点距離を手に入れたいと思ったので、テレコンバーターMC-14(×1.4)を購入し、必要に応じてM.ZD 40-150mm F2.8 PROを56-210mm F4.0レンズとして使えるようにしました。 今回購入したのは、上の写真の右から、
マイクロフォーサーズは、フラッグシップOM-1でも他の機種のフラッグシップに比べて小さい（安い）し、あとレンズのラインナップが私の撮影スタイルに合っているのです。 スナップ撮影に関しては、オールマイティーに撮りたいと思うなら、M.ZD 12-100mm F4.0 IS １本あれば広角〜望遠まですべてまかなえます。つまり、このレンズ１本持ち出せばレンズ交換しなくてもその日の撮影がすべてＯＫなのです。特にM.ZD 12-100mm F4.0 ISは、PROレンズのF4通しで35mm換算24mm〜200mm相当で撮れるので、小三元レンズ（クオリティー）２本分を１本でカバーできます。それに、マイクロファオーサーズレンズなので、PROレンズのF4通しとしては驚異の小型・軽量レンズとなっています。（マイクロフォーサーズレンズとしては大きいですが。） そういえば、（旧）フォーサーズにもパナライカですが、「LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S」という高倍率レンズがありました。このレンズ、F4.0通しではありませんが、当時の高倍率レンズの中で値段も光学性能も高くて、今も持っていますがとても良いレンズです。（オリンパスの（旧）フォーサーズ高倍率レンズも持っていましたが、値段は安いのですが、光学性能的にはイマイチのレンズですぐに売ってしまいました。） さらに、テレコンバーターMC-14(×1.4)を装着して、必要に応じてM.ZD 40-150mm F2.8 PROを56-210mm F4.0レンズとして使えるようにしました。これでE-SYSTEM(フォーサーズ）レンズのZD 50-200mm F2.8-3.5 SWDと同等の焦点距離を手に入れることができました。個人的には、M.ZD 40-150mm F2.8をM.ZD 12-40mm F2.8 Uと併用するときにはMC-14を使用せず、F2.8通しの40-150mmレンズとして使い、M.ZD 12-100mm F4.0 IS と併用するときにはMC-14を取り付けて、F4通しの56-210mmレンズとして使っていきます。 また、風景に特化した撮影なら、M.ZD 8-25mmF4.0 １本で超広角〜標準域が全てまかなえるので、これ１本取り付けて持ち出せばＯＫです。こちらもPROレンズのF4通しで、焦点距離も35mm換算16mm〜なので、標準ズームレンズ（広角端が24mm〜または28mm〜）で風景を撮っていてあと少し広ければと思う瞬間が結構あるので便利です。また、このレンズのテレ端が35mm換算50mmなので、多くの広角ズームのテレ端35mm前後に対して長いので、風景撮影の場合、ほとんどの撮影場面に対して１本で事が足ります。 一方、少しこだわった撮影がしたいときには、大三元レンズM.ZD 12-40mmF2.8UとM.ZD 40-150mmF2.8があれば、私の場合事足ります。まぁ、それを意識して今回のシステム再構築（OM-1とPROレンズ購入）をしたわけですが…。 OM-1はEOS5DVに代わってメイン機としてのはたらきもあるため、仕事の撮影で絶対失敗が許されない場面や、室内や舞台など暗い場所にも使っていきます。特に舞台撮影では、EOS5DVの時は２台持ちでEF 24-70mm F2.8(または24-105mm F4.0 IS)とEF 70-200mm F2.8を着けて撮影していましたが、OM-1ではM.ZD 12-100mmF4.0 IS 一本で済み、１台持ちで済むので機材についての負担は少なくなります。ちなみに、絞りはF5.6〜F7.1で撮影するのでF4レンズでも問題ありません。(それに、マイクロフォーサーズPROレンズは開放から高い描写性能があるので、安心して開放からつかえますからね！） OM-1自体についても少し…。オリンパス（OM SYSTEM）機は、撮影していると小気味よくシャッターが切れて気持ちよく撮影できます。また、撮影素子がパナソニックからSONYに変わりましたが、基本画像エンジンがオリンパスチューンなので、パナ素子に比べて少しあっさりしましたが、オリンパス機らしい発色の良さは健在です。さらにSONY素子に変わった恩恵は高感度の場面で感じることができます。E-5ではISO 1600は緊急用という感じですが、OM-1はISO 6400でもEOS5DV並に普通に使えます。（といっても10年前のフルサイズ機並ですが…。）そのため、今回メインシステムが5D MarkVからOM-1へと変更になったのですが。 OM-1の画質は比較的評判が良いのですが、パナ素子時代の鮮やかでメリハリの効いた画像が好きな私には少し不満が残ることがあります。何かパリッとしないのです。現像ソフトやPhotoshopで調整してやれば好みの画質になるのですが、どうも、OM-1は今までのオリンパス（OM SYSTEM）機に比べて階調のつながりが広く、調整の自由度の幅も広い画像ファイルだそうです。そのため、やや眠たい感じに見えるのかもしれませんね。 ２０２３．８．１３  マイクロフォーサーズの明るい単焦点(F1.2）は、M.ZD25mmF1.2 PROだけを持っていましたが、今回、F1.2単焦点PROトリオを揃えるため、M.ZD17mmF1.2 PROとM.ZD45mmF1.2 PROの２本も購入しました。購入経過は以下のようです。 F1.2単焦点PROレンズは、2023年にメインシステムをCanon EFシステムからマイクロフォーサーズに変更したときに、M.ZD25mmF1.2 PROを購入しました。25mm(35mm換算50mm）だけ購入したのは、以前のメインシステムであるCanon NFD or EFシステムでは、単焦点レンズには必ず50mmF1.4の大口径を購入していたので、M.ZD25mmF1.2 PROを購入しました。 ふと、「風景写真で使う単焦点レンズで一番使うのが35mm換算35mm（マイクロフォーサーズだと17mm）であり、また、写真を専門に載せているBlogで一番使うのもこの焦点距離なので、OM-1用の単焦点レンズしてM.ZD17mmF1.2 PRO(35mm換算34mm）が欲しい！」と思い立ち、Amazonで購入しました。（別に最安値ではありませんでしたが…。） その後、M.ZD17mmF12 PROの試し撮りとして恵那岩村に撮影に行ってきました。持っていったのは、
M.ZD17mmF1.2 PROの購入を検討するときに、M.ZD45mmF1.2 PROの購入も検討しました。45mmF1.2 PROも購入すれば、F1.2単焦点PROレンズトリオが完成するからです。ただ、E-P5で使っているPREMIUMレンズ３本（12mm/17mm/45mm）の中で45mmだけが買ったばかりの頃少し使っただけで、ほとんど防湿庫の肥やし状態だったので、購入をやめた経緯がありました。 今回M.ZD45mmF1.8を使ってみて、PREMIUMレンズのF1.8でこれだけ綺麗なボケをするならPROレンズのF1.2ならどんだけ〜、と思い立ち、物欲が収まらないのもあり、M.ZD45mmF1.2 PROも購入してしまいました。買い物依存症爆発です。これで収まってくれるといいのですが…。 ２０２５．１．２０ E-P5用のM.ZD25mmF1.8の購入で、25mmにおけるM.ZD25mmF1.2のOM-1とE-P5の併用がなくなり、それぞれのレンズの使用機種がハッキリして、持ち出すレンズに迷いがなくなりました。M.ZD12mmF2.0だけはPROレンズに対応レンズがないのでOM-1とE-P5での併用ですが、17mm/25mm/45mmに関しては、 ★E-P5・Blog専用（F1.8 PREMIUM単焦点） M.ZD 17mm/25mm/45mm F1.8 ★OM-1・Blog・Gallery（F1.2 単焦点PROトリオ） M.ZD 17mm/25mm/45mm F1.2 PRO という使い方になります。 ２０２５．１．２５ このＨＰ「Gallery.k(APO堂)」以外にも、別館としてBlog「翳りゆく情景」という単焦点レンズの写真に拘ったBlogも運営しています。最近は、OM-1にF1.2 PRO単焦点レンズを着けて岩村で撮影した写真を載せいています。 １月中旬〜下旬にかけて、F1.2 PRO単焦点トリオを揃えました。開放F1.2という明るいレンズですが、OM-1はマイクロフォーサーズ規格なので、焦点距離もボケ具合での絞り値も２倍になります。（明るさとしての絞り値はそのままです。）例えば、
単焦点ではありませんが、標準域と望遠域の大三元ズーム（F2.8通し）をマイクロフォーサーズでも持っています。ただこれも、35mm換算だとF5.6相当のボケになります。ただ私の撮影対象が風景が主体なので、あまりぼかす必要がなく、逆にパンフォーカス気味に撮りたい方なのでF5.6〜の絞り値で使用することが多いです。どうしてもボケが欲しいときは、標準ズームの12-40mmF2.8の標準域〜中望遠域や望遠ズームの80-300mmF2.8、単焦点の25mmや45mmF1.2を開放にして足で稼いで撮影するようにしています。たいていのボケを欲しい撮影では、12-40mmF2.8や80-300mmF2.8で何とかなります。フルサイズの大三元ズームで最もボケる設定は、70-200mmの望遠ズームレンズを使用して最望遠・開放（200mm・F2.8）にしたときですが、近いボケが欲しいときは、80-300mmF2.8の最望遠・開放（300mm・F2.8）にして足で稼いで撮影すれば、ほとんど同じボケが得られます。OLYMPUS(or OM SYSTEM）のPROズームレンズは寄れるので、開放にして寄って撮影すればそれなりにバックはボケます。ただ、（マイクロ）ファーサーズのボケを生かした写真は、被写体に寄った写真が多く、無理してボケをつくっている感ありありだと批判もありますが…。まぁ、ボケにくいフォーマットなので、それなりの工夫が必要ということなのです。 ２０２５．２． １ 
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