　ＣａｎｏｎＰＩＸＵＳＭＰ９８０　

　今年人事異動で新しい職場に移ったため，職場の歓送迎会で送迎のお祝い金と返金をもらえました。これがかなりの金額になったので，後々まで残るものを購入しようと思い，インクジェット複合機Canon PIXUS MP980を購入しました。
　理由は，今まで使っていたスキャナーGT-8700Fが８年半使って，そろそろ買い替えても良いかな…と思ったからです。(別に調子が悪くなっていたわけではないのですが，一応，祝い金と返金で購入を考えたとき，これが思いついたからです。）ただ，仕事用にいつでも使うにはスキャナー単体機よりは複合機の方が使いやすいだろうと言うことで，複合機を購入することに。
　デザインとタッチパネルの格好良さからEPSON EP-901A狙いでヤマダ電機に行きました。また，今持っているプリンターがCanonばかりなのですが，スキャナーGT-8700Fがエプソン製だったので，エプソンでもいいかなと思ったのも一つの理由です。

　実際見てみるとEPSON EP-901Aは格好いい！！傍にあった同じフラッグシップ機Canon MP980は…。あまり格好良くない。プリンター部のインクも両方とも６色だが，EP-901Aは本当の意味で６色，MP980は実質４色にグレーと顔料ブラックを加えたもの…。ほぼ決まりかけていました，EP-901Aに。ただ一つ気になることが…。EP-901Aのスキャナー部分がCCDではなくてCISで，MP980はCCD…，そこで迷うことに。
　よく考えてみると，格好良さは別に性能とは関係ないし，インクの種類もEP-901Aのライトシアン，ライトマゼンダは，MP980のグレーインクでシアンとマゼンダから調整して表現できるので，まぁ良いかなということで…。さらに，仕事で使うと言うことが前提なので，やはりスキャナーはCCDではないと，本なんかのスキャンはきつい。さらに，顔料ブラックの方が書類のプリントには良いかなと言うわけで，最終的にはMP980を購入。まぁ，Canonの方が純正のプリント紙を使いまわせるので，効率がいいわけでもあるし…。

　早速家に帰って，カラーボックスの上に置いてみた。ちょうど良い感じに収まりました。スキャニングをしてみる。GT-8700Fと雲泥の差の速さ…。プリンターは990iと比べて，ほぼ同等…。まぁ，Pro9500よりは落ちるけど…。(当たり前ですが。）

　ＭＰ９８０の主な使い道は2Lの写真プリントと仕事用です。A4の写真プリントはPIXUS990iで，A3ﾉﾋﾞの写真印刷やB4以上の仕事用ﾌﾟﾘﾝﾄはPro9500で行っており，使い分けは出来ています。
　ＭＰ９８０を使用しての感想ですが，フォトプリンターとして見た場合，Pro9500よりは劣りますが(当たり前ですが…），PIXUS990iとはいい勝負だと思います。(７色インク使用の990iの方が階調や粒状感が少しだけ上だと思いますが…。）ただ，Pro9500と同じプラグインソフト「Easy-PhotoPrint Pro」が使えるのが嬉しいですね。このソフト結構便利で，Proシリーズ以外ではMP980しか使えない(2009年8月現在）ので…。このソフトが使えることが，隠れた購入の一つの動機でした。
　仕事用としては，まぁ可もなく不可もなくと言うところでしょうか。スキャナセンサーがCCDなので，本でも書類でもきれいにスキャニングしてくれます。速さは，上記にも書きましたが速い！！大満足です。プリンターとしては，まぁ，こんなもんでしょうという感じです。不満はありません。
　イロイロ考えてみると，プリンターも複合機もキヤノンで揃ったので，いろいろな付属ソフトやプリンター用紙を効率よく使えるので，これを購入して良かったと思います。

２００９．８．１０

　MP980を同じCanonのMG8230に入れ替えました。別にMP980の調子が悪くなった訳ではないのですが，ついにCanonも最新モデル（2012年秋冬モデル）からエプソンと同じくCCDスキャナ搭載の複合機をやめてしまい，前モデルのMG8230が最後のCCDスキャナ搭載の複合機となりそうだったので，この際，一番新しいCCDスキャナ搭載機にしておこうと思ったのが直接のきっかけです。

　ただ前々からMP980には不満がいっぱいでした。機能については不満はまったく無かったのですが，とにかくMP980は，「インク詐欺！」と言って良いほどしょっちゅうインククリーニングを行い，そのため，インクを無駄に大量に使われるのが耐えられなくなったからです。実は今回の買い替えの本当の理由は，これなのですが…。
　とにかく，何かにつけてインククリーニングを行い，ほぼ毎日使っている私でも，インクの1/3（もっと多いかも？）はインククリーニングで消費されてしまいます。さらに，複数のインクで「あと少しでインクがなくなります」という注意表示が出ると，必ずエラーが発生し，電源を入れ直すと，なくなりかけているインクがなくなるまでしつこくインククリーニングを行いインク交換をさせます。インクを交換すると，あら不思議！何事もなかったように正常に動きます。当然，交換したインク以外は一目盛りぐらい減っていますが…。それだけでなく，インククリーニングが行われている間は何も出来なくなるため，プリント自体は速いのですが，プリントするまでにかなりの時間がかかり，インククリーニングの途中でインクがなくなると，もう悲惨で，インク交換後，そのためのインククリーニングが始まり，また次のなくなりかけていたインクが交換案内。そして交換すると…。下手すると，プリントが始まるまで30分近くかかることもありました。
　何回，そのまま床にたたきつけてやろうかと思ったのですか，根が小心者ですので，実行は出来ませんでした(^_^)。

　今の複合機は，本体の値段を安く抑えるために交換インクで儲ける仕組みらしく，「ノズルつまり防止」という詐欺的な言い訳でインクを使い，Canonにおふせをさせるという作戦だそうです。そういう意図でわざと作られているそうです。(だいぶ前の機種で，インク詐欺に走る前のCanonのプリンターPIXSUS990iを持っていますが，１ヶ月に２～３回の使用方法でもクリーニングしなくても，ノズルつまりはしません。ましてや，それから５年以上たった機種。どう考えても，インク詐欺をするための欠陥をわざと仕様にしているとしか考えられません。）特にそれがひどかったのが，MP980の世代だったそうです。

　ちなみにMP980，ハードオフで売りました。(家の近くにあり，わざわざ遠くに持って行くのが面倒だったので…。）一緒に持って行ったインク１万円分が1000円になりましたが，本体は古いのでということで値段がつかず。まぁ，いいやと言うことで売りましたが，あとでネットオークションを調べたら5000円前後の値段が付けられていたので，少し後悔しました。まぁ，ネットオークションの手間を考えれば，まぁいいっかとも思いますが…。

２０１２．１１．１８

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